制作物の校正について②

更新日:2026.06.05

前回の校正に関するコラム(制作物の校正について)は、制作物の校正のポイントについてご説明しました。

今回は弊社で校正する際に、特に注意して確認する点についてお伝えします。

 

目次

・文末表現のチェック

・日本語の誤りをチェック

・固有名詞のチェック

・同音異義語のチェック

・まとめ

 

【文末表現のチェック】

文章を読んでいると文末の表現が統一されておらず、違和感を覚えることはありませんか?

文末がバラバラだと読みづらく、内容も頭に入りにくくなります。

そのため「です・ます調」のように柔らかく丁寧な表現にするか、「だ・である調」のように論理的でやや硬めの印象にするか、どちらかに統一することが大切です。

 

誤用例

この商品はとても使いやすいです。デザインも優れていると思う

価格も手頃ではないでしょうか。多くの人におすすめできる

 

ただし注意点として、同じ文末表現を3回以上続けて使わないようにしましょう。

単調な印象を与えないために、校正する際に適度に言い回しを工夫することも重要です。

 

 

【日本語の誤りをチェック】

◆「~たり」

日本語の中でも、特に誤りが多い表現の一つ「~たり」です。

話し言葉では「週末は買い物したりしたよ」のように、一度だけ使われることもあります。

 

しかし本来は、二つ以上の動作を並べて使うのが基本とされています。

 

使用例

週末は買い物したり映画を見たりした。

 

◆接続詞「しかし」

接続詞「しかし」は、前に述べた内容と反対・対立する内容を後に続けるときに使う、逆接の接続詞です。

このため、「しかし」は基本的に逆接の関係がある場合にのみ使用します。

前後の内容に対立関係などがない場合には、不自然な表現になってしまうため、使用は避ける必要があります。

 

誤用例

・今日は天気がいいです。しかし、公園に行きました。

(対立関係がなく、「だから」や「そのため」などが適切)

 

正しい例

・この店は安いです。しかし、品質はあまり良くありません。

・彼は一生懸命勉強しました。しかし、試験に合格できませんでした。

(前の内容から予想される結果と異なる内容が続いている)

 

ほかにも接続詞にはさまざまなルールがあるため、それぞれの特徴を理解して校正をすることが大切です。

 

 

【固有名詞のチェック】

固有名詞は「固定されたもの」のようで、実際には改称や表記変更、商標の扱いなどによって変化し続けています。

そのため校正では “原表記尊重”が原則です。迷ったときは、名刺や公式サイトなどで確かめるのが最も確実です。

読者の信頼に直結する部分ですので、以下のポイントに注意しましょう。

 

◆人名

新字体で統一してよいのでは?と考えてしまいがちですが、人名の正しさはご本人や公式が使っている表記が最優先です。

同じ読みでも、たとえば「斎藤」「斉藤」「齋藤」や、「渡辺」「渡邊」「渡邉」は別人扱いとなりますので、名刺や公式サイトに記載されているお名前をそのまま使用しましょう。

 

<例>

・「澁」 ⇔ 「渋」

・「髙」 ⇔ 「高」

・「﨑」 ⇔ 「崎」

・「澤」 ⇔ 「沢」

・「廣」 ⇔ 「広」

・「櫻」 ⇔ 「桜」

 

◆地名

地名は土地の歴史や行政が深く関わっているため、旧字体が正式なケースと、新字体が正式なケースがあります。

旧字体がある場合は、自治体公式サイトや郵便番号データなどで正式名称を確認するのがおすすめです。

 

◆組織名/企業名

株式会社の有無、前株・後株、英語表記とカタカナ表記の違いは誤りが生じやすいポイントです。さらに、合併・改称で名称が変わっている場合、現時点の名称かどうかも重要な観点となります。

次のうち、正しい表記はどちらでしょう?

 

(1)

A:株式会社ユニクロ

B:ユニクロ株式会社               ☞ 正解:A(株式会社ユニクロ)

前株・後株を思い込みで逆にしてしまうミスに注意。

 

(2)

A:Meta Platforms, Inc.

B:株式会社Instagram             ☞ 正解:A(Meta Platforms, Inc.)

                 サービス名と会社名は別物。さらに社名変更にも注意が必要です。

 

◆商品名/作品名

商品名は、つい普段の言い方で書いてしまうことが多いものです。

たとえば「Nintendo Switch」のように、アルファベットの大文字/小文字の区別、全角/半角スペースの有無や位置も正式名称の一部ですので、メーカーの公式サイトで確認するとよいでしょう。

 

作品名も同様に、記号・句読点なども含め1文字も削らないことを意識して校正することが大事です。

 

 

【同音異義語のチェック】

 

同音異義語とは、同じ読み方・発音で意味が異なる語を指します。

意味が似ているものが多いため、見逃してしまいがちです。

 

制作時には入力変換ミスがないように注意し、校正時には文脈から意味を判断するか、不明な場合には辞書を引いて意味を調べることがベストです。

 

同音異義語の例

こえる 超える/越える/肥える
ついきゅう 追求/追及/追究
はやい 速い/早い
とくちょう 特徴/特長
いがい 以外/意外
せいさく 制作/製作/政策
ほしょう 保証/保障/補償
とる 取る/撮る/採る/執る/捕る/摂る/獲る/盗る/録る/奪る

 

 

【まとめ ー AIを活用する校正について】

 

AIを活用した校正でのシステム開発状況は、2026年現在、誤字脱字や表記ゆれ、文法的なミスのチェックなどは担えるようなレベルになりつつあると言われています。

あと数年後にはより精度を上げていくことになるでしょう。

 

しかしながら、AIは文章を機械的にチェックすることはできても、本質的な部分でのチェック(事実確認など)はまだ弱く、最終的には人がチェック・判断していく必要があります。

 

今後も人が校正・校閲を行うことは必要不可欠であるため、これらの点に注意して確認していきましょう。

DUCUMENT

株式会社エフエムディービーにご関心いただきありがとうございます。
こちらから、当社についてやサービスに関する資料をダウンロードいただけます。
ぜひお気軽にダウンロードください。
ご不明点等ございましたらお問い合わせをお願いいたします。

当社のサービスを
検討中のお客さまへ

サービスパンフレットや導入事例集などの資料は、
こちらからダウンロードできます。

お問い合わせ

サービスに関するご質問やご相談は、
こちらからお気軽にお問い合わせください。